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「片付けられる家族」を目指して![セミナーレポート---2015/6/23sat]

「片付けられる家族」を目指して![セミナーレポート---2015/6/23sat]

 

こんにちは、編集担当の大島です。いつものメンバーで「ママプレナーズ」の定例ミーティングをしていたある日のこと。双子(5歳女の子)のママである代表の吉田と、4歳の女の子のパパであるメンバーが「いやあ、なかなか子どもたちのモノが片付かなくて……」「片付けるように言っても、なかなかできるようにならないんだよねー」と、こぼしていたことがありました。乳幼児の頃とはまた違う、子どもが成長したからこその新たな悩み。

仕事と家事・育児をムリなく両立する……そのためにも、「子どもたちが、自然と自分のことは自分でできるように」なってくれたらどんなにいいでしょうか。(それができたら苦労しない!という声が聞こえてきそうですが)

でもこれから、小学生、中学生……と年齢を重ねても自分で片付けができないままでは、さすがに困ってしまいますよね。そこで今回は“片付けのプロ”に、子どもたちが自ら進んで片付けできるようにするための方法、考え方の基本を教えていただくことにしました。

 

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まずは、大前提となる3つのポイントを押さえるのが大事

まずは、大前提となる3つのポイントを押さえるのが大事

今回は、「お片付けコンシェルジュ®」サービスを展開するインブルーム株式会社主催のセミナー、「『片付けなさい!』を卒業、子供スペース片付け術」(2015/6/23開催)にお邪魔しました。講師は、お片付けコンシェルジュ®の川上真理子さん。

まずは基本の「き」の部分から!「片付けられる子ども」を育てるためには、3つの大きなポイントがあるのだそうです。

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【3つのポイント】

①子育て理念/②片付く仕組みづくり/③楽しくできる促し方

②と③は、なんとなくイメージがつきますが、①の「子育て理念」とは何なのでしょうか。

「いくらお母さんが『片付けなさい!』と叱っても、お父さんが『まあいいじゃない』と言ってしまう……両親の間で方針が違っていると、子どもはどうしても甘い方に流れてしまい、うまくいかないことが多いです。夫婦で、子育てに対して共通の認識を持つことが大事ですね」と、川上さん。「片付け」というと、ついつい収納術や、インテリア、グッズの活用方法などを真っ先に思い浮かべてしまいます。しかし、「そもそも」の部分、子どもに「どうなってほしいのか?」「そのためには今、どうすべきか?」という夫婦の共通認識が、まずは大切なのですね。なにごとも基本は根本的なところから……。

 


 

実年齢とは違う!? 「お片付け年齢」に合わせたサポートが必要

夫婦で方針を確認し合ったら、子どもに「片付け」の仕方を伝えていきます。しかし、ここで注意したいのが親子の「お片付け年齢」なのだそうです。

川上さんいわく、「ついつい、何歳になっても『片付けなさい!』と頭ごなしに叱ってしまいがちですよね。でも、人には“お片付け年齢”というものがあります。一気に片付け上手になることは難しいですから、一つひとつの段階をクリアしていかなければなりません」。

その「お片付け年齢」というのが、こちら。

 

○0歳~2歳 「心地よい」を知る時期/「分ける」ことができる/元に戻すことを覚える

○3歳~4歳 「定位置」の定着化/いるものを選べる/自分ルール確立/モノを飾る

○5歳~6歳 「次の人」のことを考えられる/いるものを厳選することができる/自分ルールで収納できる/細かな作業ができるようになる/毎日の身支度は自分でできる

○小学校低学年 明日の準備を自分でできる/自分で率先、工夫して片付けられる

 

実際の年齢と「お片付け年齢」は、必ずしも一致しません。

だから、大人でも「いるものが選べない」という人は「お片付け年齢3~4歳」ということになりますね(耳が痛いです by 編集長)。

つまり、「元に戻すことが覚えられていない」子どもに「明日の準備を自分でしなさい!」といくらいっても、できるようにならない。「自分で必要なものがわからない」という子に、「自分で収納しなさい!」と片付けさせても、ムリがある……そういうことだそうです。

実際の年齢ではなく、まずはこの「お片付け年齢」にもとづいて親がヘルプ、サポートをしていくこと。(ちなみに、両親のお片付け年齢が追いついていないことがあるそうです。ときどき、胸に手を当てて我が身を振り返る必要もありそうですね……)

 


 

「片付け」は叱るところではなく、とにかくほめるチャンス!

では、親はどんなサポートをすればいいのか。ここでは、お片付け年齢に応じて「繰り返すこと」「習慣化させること」が重要なのだそうです。そして、片付けは「叱る」のではなくとにかく「ほめる」ことがさらに大事なのだとか。忙しいときはつい、イライラして頭ごなしに怒ってしまいがちかもしれません。それをぐっとこらえて、一つのことができたらその都度ほめる。それを辛抱強く繰り返しているうちに、少しずつ「片付け」が習慣化していくということですね。

そしてそのとき、子どもの自主性を尊重するとより効果的なのだそうです。

「片付けというのは、親が自分のやり方を子どもに押し付けてしまいがちです。でもそうではなく、子どもに考えさせることも大切。『どうしたい?』と問いかけて、自分で決めさせるようにしてください。そうすると、成長するとともに少しずつ自主性が生まれ、自分で片付けができるようになっていきます」と、川上さん。

なかなか道のりは遠いですが、やはり、子どもが小さい頃からの地道な繰り返しが一番だということですよね。小学校、中学校……と、子どもが大きくなってから苦労しないように、今のうちから少しずつ、「片付け」のトレーニングを始めておいた方がよさそうです。

ちなみに、「片付けるという行為の得意・不得意は、DNAには組み込まれていないので大丈夫です!」ということでしたので(笑)、たとえ自分が片付け下手だとしても、あきらめずにお子さんのトレーニングにチャレンジしてみる甲斐はありそうです。

「お片付け年齢」を意識して、子どもだけではなくご両親も交え、「片付けられる家族」を目指したいですね。

 


 

-取材協力-

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インブルーム株式会社「お片付けコンシェルジュ®」

http://okataduke.me/

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