大人になって読み返してみる絵本
絵本は子どものためだけにあるわけではないと思うのです。子どもの時に読んだ時とは違った観点から発見があったり、様々な感情を持つでしょう。言葉や絵が心に染みたり、刺さったり…経験を重ねたからこそ!今だからこそ!共感出来たり、空しくなったら、悲しくなったり、笑えたりするでしょう。是非、子どもの頃に読んだ絵本や、今まで読んだことのなかった絵本に手を伸ばしてみませんか?そして、お気に入りは自分の子どもや孫へと引き継いでもらうのも素敵かもしれませんね。
Samantha お勧め絵本1
1-「セーラーとペッカ、町へいく」
この本は…
引退した船乗りとその親友の犬のペッカのなにげない日常のお話なのですが、特に何か特別なことが起こるわけでもありません(笑)ですが、そんな平凡な日常のなかに、小さな幸せをしっかりと見つけ、それを楽しむ姿勢はどこか微笑ましく思える人多いはずです。とにかくペッカとのやり取りが愉快で、癒されます 。登場する人物たちが、個性的! 人物のタッチと異なる背景の緻密なスケッチ、この対照的な絵が魅力的なのです。
大人になってこの本を読んだ私は、この絵本をキッカケに、絵本収集を始めました。
Samantha お勧め絵本2
2-「ちいさなおうち」
この本は…
ずっと昔、小さな田舎にきれいで丈夫なちいさなおうちがありました。このちいさなおうちを中心にした構図で、周りが変わっていく様子が描かれています。
最近、UターンやIターンなど、自分の育った町や田舎での生活を希望する人も増えていますが、本当に自分らしい暮らしをするとは、どういうことなのだろう?そんな疑問を抱きながら、生活をおくる人も多いのだと思います。(私もそのうちの一人でした)人類の発展・発達は人間にとって、本当に良いことなのだろうか?そんなことを絵本を通して考えさせてくれる絵本です。部屋の中に日が差し込み…夜は静かに星を見て…虫の音色を聞きながら眠り…季節の変わり目を肌や目で感じることが出来るのは、とても贅沢で有り難いことなのだと感じられます。
絵本の魅力
絵本には、それぞれメッセージ性の高いモノが多く存在します。社会に溶け込み生活していくうちに、忘れてしまったことや、子どもの時の感覚など「本当に大事なこと」に気付かせてくれるような気がします。人生に不安を抱え悩んでいるときは、自然と答えに導いてくれるような絵本も、なかにはあります。忙しすぎて、当たり前のことや大切なことを、いつのまにか忘れていたことに気付かせてくることも…。是非、空き時間やブレイクタイムに、開いてみてはいかがでしょうか?