大人になって読み返してみる絵本
絵本は子どものためだけにあるわけではないと思うのです。子どもの時に読んだ時とは違った観点からの発見があり、様々な感情を持つでしょう。経験を重ねたからこそ、今だからこそ共感出来たり、言葉や絵が心に染みたり、刺さったりしますよね。是非、子どもの頃に読んだ絵本や、今まで読んだことのなかった絵本に手を伸ばしてみませんか?そして、お気に入りの絵本は、自分の子どもや孫へと引き継いでもらうのも、素敵かもしれませんね。最近では絵本カフェも人気で、絵本を楽しむ大人は増えてきています。
Samantha オススメ絵本5
5-「わすれられないおくりもの」
作者:スーザン・バーレイ/絵:小川仁央/出版社:評論社
この本は…
友人の死を通して、知恵や工夫を共有しながら、残された者たちが日々を生きていくことの大切さを語った秀作。ペン画に淡い水彩で着色されたイラストと穏やかな文章が、人間の生き方を前向きに語りかけます。在りし日のアナグマに思いを巡らせる仲間たちの幸せそうな顔は、友人の素晴らしさ、思い出の美しさを同時に伝えています。アナグマが残してくれた贈り物とは? 「死」を迎え入れ、乗り越えるきっかけを、静かに深く示してくれる作品です。(評論社)
ストーリー
賢くて何でも知っているアナグマは、いつもみんなから頼りにされ慕われていました。でも、秋の終わり、年をとったアナグマは、自分の死を悟ります。そしてある夜、長いトンネルを浮き上がるように走る夢を見ながら、死にました。「長いトンネルのむこうに行くよ、さようなら アナグマより」という手紙を残して――。かけがえのない友だちを失い、残された仲間たちは悲しみでいっぱいです。みんな、どうしていいかわかりませんでした。春が来て外に出られるようになると、みんなは互いに、いろいろなことを教えてくれた優しいアナグマの思い出を、語り合うようになりました。(表紙カバーより)
この絵本の魅力
アナグマは、もの知りで 賢い。みんなからとても頼りにされていた。冬のはじめ、アナグマは死んだ。かけがえのない友を失った悲しみで、みんなはどうしていいかわからない…。友だちの素晴しさ、生きるための知恵や工夫を、伝えあっていくことの大切さを語り、心にしみる感動を残す絵本です。
ママの皆様へ
友を失ったみんなは、どう、悲しみを乗り越えていくのでしょうか。この絵本は、友人同士のあり方や、たがいに、心や技を伝えあっていくことの大切さや人間の生き方をも、教えてくれているような静かな美しいお話となっています。優れた作品は、読む人それぞれの思いや経験によって、さまざまな新しい発見があることと思います。この絵本との出会いが、子ども達、ママ達にとって貴重なものとなりますように!
Samantha オススメ絵本6
5-「100万回生きたねこ」
作者・絵:佐野洋子/出版社:講談社
この本は…
一匹のねこが輪廻転生を繰り返していく様を描いた作品。子どもより大人からの支持を得ているとの評価も見られ、「絵本の名作」と呼ばれることも少なくないです。読み手により様々な解釈が考えられますが、それまで心を開かずに虚栄心のみで生きていた猫が、恋をして家族を持ち、大切な人を亡くすことで、はじめて愛を知り悲しみを知る…という、シンプルだが深いストーリーが印象的な作品です。
ストーリー
100万回も死んで、100万回も生きたねこがいました。王様、船乗り、手品使い、どろぼう、おばあさん、女の子・・・。100万人の人がそのねこをかわいがり、100万人の人が、そのねこが死んだときに泣きました。あるときねこは誰のねこでもない、のらねこになりました。自分が大好きなねこは、めすねこたちに、ちやほやされて有頂天になりますが、一匹の白く美しいねこに魅せられます。やがて子どもが生まれ、自分よりも大切な家族を持つことに。そして・・・。100万回死んでも悲しくなかったねこは、はじめて愛することを知り、愛する者を失って涙を流すのです。(講談社)
この絵本の魅力
この本は、大人のための絵本と言い切ってもいいかもしれません。すごいバイタリティーをもって生き、かつ死んだ話です。様々な境遇、立場の人が開いて読んでみても、受け入れられる不思議な話のような気がしています。飼い主へのつながりが無視され、前半と後半が途切れているように見え…実は、読み進めると繋がってくる不思議な絵本なのです。感慨深く面白いと評判が高い絵本となっていますので、是非試して頂きたいです。
最後に…
久々に絵本を開くと、その絵や短い言葉の意味の奥深さに胸打たれることが多く、まだ手にしていない絵本を探しに、本屋へ行きたくてうずうずしてしまう自分がいます。今回紹介した2冊は、絵の雰囲気やレビューに惹かれ購入しました。「パッと目についた」「このイラストがすき」そんな理由で手に取り中を見たところ、知らずに涙することもあります。まだまだオススメしたい絵本がありますので、また掲載したいと思います。
次回テーマは「食」です!私が個人的にFacebookで発見した「○○○倶楽部」。動画つきの説明もあり、無添加、発酵、酵母などレシピを紹介し、料理教室も行っている倶楽部です。その中でも発酵調味料というワードについて調べたので、作り方レシピなども載せて次回紹介したいと思います!!!○○○は次回明かしますね!お楽しみに〜
Fin.