そろそろ、夕立や雷が頻繁にくる季節。6月26日は「雷記念日」です。
930年(延長8年)のこの日、大納言の藤原清貴という人が、落雷で亡くなったそうです。落雷の場所は、平安京の清涼殿。しかし、雷に打たれて亡くなるケースなんて、それほど珍しいことではないのでは……? そう思う方もいるかもしれませんが、この「落雷事故」にはとあるいわくがありました。
みなさんは、菅原道真(すがわらの・みちざね)という方をご存知でしょうか。そう、太宰府天満宮に「学問の神」としてまつられているあの人です。受験のときなど、お参りした経験のある方も多いことでしょう。菅原道真は若くして出世したにも関わらず、政治的な陰謀に巻き込まれて、九州に左遷されそのまま亡くなるという不遇な人生を送っています。
藤原清貴が亡くなった落雷事故をうけて、当時の人たちはこれを「道真公のたたりだ!」と恐れるようになったそうです。その怒りを沈めるため、人々は菅原道真の学者としての名誉を回復し、学問の神(=天神/雷の神)として祀るようになりました。今日は、そのきっかけが生まれた日なのです。
[参照元]太宰府天満宮
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/about/michizane
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