Q1:事業を始めようと思ったきっかけは?
たまたまご縁で無農薬の野菜を作っている農家さんの所に遊びに行く機会がありました。畑を見せて頂いている時に、農家さんが「ほら、これ食べてみて!」と、もぎたてのスナップえんどうを一口食べてみたら…体の中がぶわ~~っと喜びだしたんです。お腹の中と細胞ひとつひとつが喜んでいる感じ。それまで全然、オーガニックにも興味がなく、どちらかというと…「オーガニックってめんどくさそう…ストイックな人たちがやるやつでしょ?」と思っていて…。私自身、20歳までジャンクフードとレトルト品しか食べていませんでした(笑)「これが生きている本来の食べ物のパワーなんだ」と感動しました。そして、こんなに生きているパワーが沢山詰まった無農薬の野菜を、まだ体が素直な子どもたちが食べ続けたら、どんなに生きる土台が強い子どもが育つのだろうか!?そう思い、この事業を始めました。
Q2:事業を始めるに当たって、知識などはどのように集めましたか?
経営学、心理学、経済学…とにかく本を読み漁り、一つ一つ実践と座学を繰り返しました。事業が軌道に乗り始めてからは、社会学のゼミを1年間通学で学びました。
Q3:事業を始める事を決めてから実行するまでの間に、不安や葛藤はありましたか?
不安はありませんでした。逆に何も考えず、勢いだけで始めてしまい、そのおかげでとても苦労しました。当時、シングルマザーで娘と2人暮らしだったのですが、経営のことも全く勉強しないまま勢いだけで始めてしまったので、手探りの中どんどん貯金額だけが減っていきいきました。最終的には、家賃が払えないほどにまで…(苦笑)そんな時、偶然娘のお年玉貯金を見つけて「ママ、今月の家賃が払えなくて…乃愛(娘の名)のお金使ってもいい?」と聞いたら、当時5歳の娘は「全然いいよ~!私も一緒に住んでいるんだし!!!」と言われました。この一言がきつかったです。まだ5歳の子にこんな気を遣わせて…「オーガニックで家族を幸せに!」なんて大きなことを言っていても、一番身近で大切な娘を守れてないなんて…。この一言のおかげで「もう娘にこんな気は一生遣わせない」と心に決め、猛烈に勉強と仕事を重ねました。
Q4:事業を始めて、最初の仕事について教えて下さい。
はじめはお金もなかったので、軽トラックを可愛くマルシェ風に改造して、オーガニック野菜を販売していました。ですが、全然売れない…笑。そこで、世の中のお母さんが普段野菜を使う時にどんな悩みを持っているのか…それをオーガニック野菜で解消できないか…などヒアリングと提案をしながら考えながら販売を続けました。人参嫌いな子が人参を食べられるようになる調理法、しいたけの栄養価を3倍にする保存法、最高に美味しくなるキャベツの炒め方…。一つ一つ余った野菜で研究しながらお客様に伝え、ひとりひとりのニーズに合わせて提案してきました。そのおかげでどんどんお客様が増えてきて、3年後には、店舗を構えることができるまでになりました。
Q5:事業に関して相談する相手はいますか?(メンターやアドバイザーなどの存在)
特にいないですね。
Q6: 家族の協力は?
私は、娘と2人なので特に仕事の進め方について話し合ったことはありません。ですが、子どもの行事(運動会、音楽祭)は仕事が忙しくてもできるだけ参加する、家に帰ったら仕事はしないなど…自分の中でルールは決めていました。
Q7:自己資金は幾らくらい準備しましたか?
初期費用は50万、店舗オープンの際には、自己資金200万。銀行から借り入れ500万です。
Q8:今までどのようなお仕事をされてきたのか、教えて頂けますか?
私は中学校卒業で、その後はプラプラとアルバイトをしていました。娘を出産して離婚後は、21~24歳まで医療卸会社のOL、24~25歳オーガニックカフェの店長をしていました。
Q9:1日のスケジュールについて教えてください
当時仕事していた時の1日流れ…
Q10:事業を継続するにあたり、必要と考える要素3つ教えて下さい
どんな時でも感謝の心を持ち続けること 自分が実現したい社会を常に意識すること 常に自分の行動と考えを改める余裕を持つこと
Q11: これからの目標について教えてください
今は、頑張った自分へのご褒美も兼ねて、1年間世界を旅しながら休息中です。なので、ここでしっかりチャージして、来年からまた新しい事業を立ち上げようと考えています。まだ何も浮かんでないのですが、きっとまた情熱を燃やしてできる「私らしい」事業ができると信じています。
Q12: 普段持ち歩いているカバンの中を見せてもらってもいいですか?
本、ノート、白湯です。(とにかく本が大好きで、小説、歴史、経済、自己啓発、なんでも読みます。ノートは自分の考えを整理したり、メモしたり…ないと落ち着かないです。白湯が大好きで、夏も冬も私には欠かせない。外で売っていないので(笑)持ち歩いてますね。)
杉山さん、有り難うございました!!!