Q1:事業を始めようと思ったきっかけは?
始めようと思って始めたというよりは、流れに身を任せていたら始まっていた、という感じです。2011年に摂津市に引っ越し、子育てをもっと面白くしたい!と思い、ママの習い事サークル「マミー・クリスタル」を立ち上げ、7年間代表をして来ました。サークルもどんどん規模が大きくなってきた2013年、ママたちの声を受けて地域イベントの企画をやってみたら、思いのほか地域から需要がありました。「摂津まるごとマーケット」は、初年度にして市最大級のイベントとなりました。ただ、それまでボランティアベースで活動していたので、人材不足と資金不足を何とかするために、コミュニティビジネスとして展開していこうと思い「NPO法人摂津まるごとプロジェクト」の設立を考えるようになりました。
Q2:事業を始めるに当たって、知識などはどのように集めましたか?
NPO法人のメリットは、なんといっても人と人との繋がりを事業に活かすことができることです。地域のキーパーソンに声をかけていき、私の持っていない知識や経験、人脈を持った11名の方々に理事として協力して頂き、スタートしました。また、本やインターネットで多くの先進事例を調べました。
Q3:事業を始める事を決めてから実行するまでの間に、不安や葛藤はありましたか?
現在のNPO法人が任意団体の頃は、自分一人で色んな仕事を抱えがちな人に甘えられない性格だったので、様々なジャンルの事業を同時進行していくことに対して、ひとりで不安を抱えていました。実際に、これまでやってきたイベント事業だけでなく、地域の課題をまるごと解決していく組織となるために、人材育成をはじめとした様々な事業を同時進行することになり大変でした。最近では「自分がいなくても回る仕組みをつくること」を、なるべく心がけるようにしています。例えば、理事の皆さんと役割分担をしたり、ママサークルのメンバーに手伝ってもらったり、人材育成事業で育ったメンバーが事業の担い手になってくれたり・・・今は一歩後ろに下がって広い視野で全体を見れるようになってきました。
Q4:事業を始めて、最初の仕事について教えて下さい。
NPO法人化をしてすぐに、「摂津まるごと大学」という市民大学をつくりました。「地域の課題を、コミュニティビジネスで解決する人材を育てる場」として開講し、6名の女性が受講して下さいました。受講者の多くは子育て中のママで、今では地域でとても活躍してくれています。
Q5:事業に関して相談する相手はいますか?(メンターやアドバイザーなどの存在)
一番の相談相手は、パートナーです。そして娘たち。理事やママサークルのスタッフは、いつも素晴らしいアドバイスをくれます。ビジネスプラン発表会や社会起業塾などで出会った仲間や関係者の方々からは、刺激を受けたり、多くの気づきを得られます。
Q6:家族の協力は?
法人化を考えるもっともっと前は、あまり詳しくやっていることを話していなかったりして・・・。活動の意味を理解してもらえず、パートナーには怒られたり、心配をかけることもありました。 今では、パートナーのITの知識を活かし、NPOの新事業にも一緒に取り組んでくれたりして「うまく巻き込めた♪」なんて思っています。パートナーも娘たちも、とても協力的です。例えば、毎年「摂津まるごとマーケット」の際には、イベントのスタッフとして家族全員で手伝ってくれています。家庭では、当番制で夜ご飯や朝ごはんも自分たちで作ってくれていますね。私が集中しすぎて寝ずに作業する時は、厳しく怒られます(笑)普段から事業の相談を家族にしているので、私が今何をしているか、どんなことに悩んでいるかを、とても理解してくれているのだと思います。
Q7:自己資金は幾らくらい準備しましたか?
任意団体のときの繰越金30万円ほどです。
Q8: 今までどのようなお仕事をされてきたのか、教えて頂けますか?
22歳で結婚して専業主婦になるまでは、15歳から、ありとあらゆるバイトを20種類ぐらい経験してきました。一つの仕事だけに縛られたくなくて、同時に4つのアルバイトを掛け持ちしたりもしていました。ほとんどが人と関わる接客関係のお仕事です。
9. 1日のスケジュールについて教えてください
お仕事のある1日…(一例)
Q10:事業を継続するにあたり、必要と考える要素3つ教えて下さい
①人から求められていること
②誰もが我慢せずに事業が回る仕組みであること
③わくわくするやりたいことであること
Q11:これからの目標について教えてください
今年度「市民が創る市民が主役のポータルサイト」をまもなくオープンさせる予定です。地域で子育てするママたちの活躍の場が広がり、地域のお店情報が地域内外の色んな方に届いて「何もないまち摂津」が、だんだん面白いまちになっていったらいいな!と思います。また、私たちが行う事業ひとつひとつが相乗効果を生んで、色んな人の夢が叶う土壌を作っていきたいと思います。
Q12:普段持ち歩いているカバンの中を見せてもらってもいいですか?
名刺と事業のパンフレットやチラシ、冊子はほぼ毎日持ち歩いています。忘れっぽいので、書いて覚えるためにも、手帳は必ず持ち歩いています。
新田さん、有り難うございました!!!