Q1:事業を始めようと思ったきっかけは?
大学時代の英語サークルや、海外留学の経験から、いつかは翻訳の仕事をやってみたいという夢を漠然と持ち続けていました。20代は人材サービス会社で充実した会社員時代を過ごしていましたが、出産を考え始めた30代前半から、将来に備えて夜間の翻訳スクールに通いました。その後、外資系の製薬会社に派遣社員として転職し、翻訳業をするための準備をして来ました。娘が幼稚園に通い始めてから、翻訳会社のトライアルに合格し、2、3件の翻訳を受託しました。まだまだ勉強が必要だと痛感し、翻訳の校正・チェックをする「翻訳チェッカー」という仕事から始めようと考え、翻訳会社から在宅業務を受託し、本格的に仕事をスタートさせました。
>なぜ今の場所を選ばれましたか?
育児と仕事を両立するワーキングママがハードな毎日を過ごしているのを目の当たりにし、自分が出産をしたら、都心に通勤するのは難しいと、漠然と考えていました。ただ、育児をしながら、何らかの形で社会に関わっていたかった為、自宅でも出来る翻訳業を選びました。
Q2:事業を始めるに当たって、知識などはどのように集めましたか?
会社員の時に、翻訳スクールに通いました。実務については、外資系製薬会社で知識を得ました。
Q3: 事業を始める事を決めてから実行するまでの間に、不安や葛藤はありましたか?
英語のレベルチェックに満たない時や、条件面が合わないこともあり、少し不安になりました。ただ、元々楽天的な性格なので、それほど悩むことはありませんでしたね。
>その背景にある出来事や、影響を与えられた人、物、本などはありますか?
戸田奈津子さんがプロの字幕翻訳者になるまで、20年かかったという有名な逸話がありますが、自分にとっても語学の仕事は、そう簡単な道では無いという覚悟は持っていました。また、通っていた翻訳スクールの先生に、「君に翻訳は難しい」と言われて悔しい経験をしたので、見返したい思いもありました。
Q4:事業を始めて、最初の仕事について教えて下さい。
翻訳会社で「翻訳チェッカー」として登録した後、継続して仕事を受託しています。
Q5: 事業に関して相談する相手はいますか?(メンターやアドバイザーなどの存在)
同じ時期に「翻訳チェッカー」として登録し、同プロジェクトに参加した同期2人です。二人とも先輩ママでもあるので、SNSで仕事や育児の両立について相談したり、定期的にランチをしています。
Q6:家族の協力は?
パートナーは非常に多忙な為、家事の分担は難しいことを予想していました。ただ、家事の負担を減らす為に、パートナーは全自動の洗濯機を購入してくれるなど、仕事をしやすい環境作りに協力してくれました。私もなるべく家庭に影響が出ない範囲で仕事を請ける努力はしていますが、パンクをした際には、不満や愚痴を聞いてもらっています。
>家族でこれを話し合っておけば、もっとスムーズに事業が進んだと思うこと
仕事を始めた当初は、納期のことが頭から離れず、家事や育児・幼稚園の手伝い等でバタバタと過ごしてしまい、ストレスも溜まる毎日でした。一日の過ごし方について、事前にパートナーと話し合えれば良かったと思います。自分に余裕が無い状況が続くことは、周りにも良くないことだと学びました。
Q7:自己資金は幾らくらい準備しましたか?
自宅にPCとネットワーク回線とプリンターがあれば始められる仕事なので、特別な準備はしませんでした。
Q8:今までどのようなお仕事をされてきたのか、教えて頂けますか?
新卒で、出版会社の広告営業。その後イギリスに留学し、帰国後に人材サービス会社で営業・役員秘書など幅広い業務に従事。退職後は、外資系製薬会社で派遣社員として勤務。
Q9:1日のスケジュールについて教えてください
お仕事のある1日…
Q10:事業を継続するにあたり、必要と考える要素3つ教えて下さい
自己管理力 体力 情報収集力
Q11:これからの目標について教えてください
将来は、翻訳者として、「日本と海外の架け橋」になりたいと考えています。また、「安定的に高品質な仕事ができるプロフェッショナルであること」を目指しています。ライフスタイルでは、自分自身の働く背中を子どもに見せることで、働くことの大切さや社会に興味を持ってもらえたらと思います。
Q12:普段持ち歩いているカバンの中を見せてもらってもいいですか?
スマホ(辞書代わりとして)、筆記用具、メモ帳、「英文法解説」(文法確認用)、耳栓ですね。
川合さん、有り難うございました!!!