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WORKSTYLE & LIFESTYLE育児と仕事を両立するためのヒント

#030 ソーシャル・デザイナー|Mompreneur®Profile

ママプレナー®のワーク&ライフスタイルを知りたい!

ママプレナー®のワーク&ライフスタイルを知りたい!

「これから事業をやりたいけれど、私ママだけどできる……?」

「子育てと仕事の両立って本当にできる……?」

「家族やパートナーの理解を得るには……?」

 

そんな疑問や不安を抱える女性のために、子育てをしながら事業(会社経営、個人事業、フリーランスなど)をする

=「ママプレナー®」の方々の、リアルなお話を伺いました!

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Q1 : 事業を始めようと思ったきっかけは?

Q2: 事業を始めるに当たって、知識などはどのように集めましたか?

Q3: 事業を始める事を決めてから実行するまでの間に、不安や葛藤はありましたか?

Q4: 事業を始めて、最初の仕事について教えて下さい

Q5: 事業に関して相談する相手はいますか?(メンターやアドバイザーなどの存在)

Q6: 家族の協力は?

Q7: 自己資金は幾らくらい準備しましたか?

Q8: 今までどのようなお仕事をされてきたのか、教えて頂けますか?

Q9: 1日のスケジュールについて教えてください

Q10:事業を継続するにあたり、必要と考える要素3つ教えて下さい

Q11: これからの目標について教えてください

Q12: 普段持ち歩いているカバンの中を見せてもらってもいいですか?

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Profile

市川望美(Ichikawa Nozomi)

年代:40代/ご出身:東京都江戸川区/お住まい:東京都世田谷区/家族構成:夫、長男、長女/祖父母と同居or別居:近居(実両親は徒歩2分、実姉が徒歩5分程度と近居)/育児や家事をサポーター:両親と姉(ただし全員仕事をしているので、仕事がないタイミングでお願いできることを依頼)/事業内容:多様な働き方を支える基盤整備・コワーキングスペース、シェアスペースの運営(調布市内4か所)・「セタガヤ庶務部」など請負型ワークシェア・地域資源を活用した事業企画「ロコワーク」・はたらきかたやキャリアに関する講座やイベントの企画運営・調査、コンサルティング/会社(店舗)の場所:東京都世田谷区/事業年数:6年/社員とアルバイトの人数:役員3名、業務委託メンバー約350名【※現時点では、雇用はしない方針で経営をしています(固定化された労働を前提にしていないため、関わる人たちの多様で柔軟な選択を担保するため)】

非営利型株式会社Polaris取締役ファウンダー。9年勤めたIT企業を、結婚・出産を機に退職。その後地域コミュニティとの関わりを深め、子育て支援のNPOで活動開始。2011年内閣府地域社会雇用創造事業ビジネスプランコンペティションで起業支援案件として採択されたことをきっかけに、地域における多様な働き方を支える仕組みづくりを行うためにPolaris設立。東京都・仙川を拠点とした地域×コワーキングの「ロコワーキング」や、主婦ネットワークを活用した企業との共創マーケティングなど数々の事業を展開している。

◆公式サイト

 

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Q1:事業を始めようと思ったきっかけは?

第一に、仕事が好き。自分のペースでやりたいことをやり続けるには起業するのが一番!(←でもこれは結果論)働き方に関することで事業を興したのも、自分が当事者として一番関心のあることだし、子どもたちの働き方に関する未来の選択肢を増やすことをしたい。会社員、NPO理事、会社経営、個人事業主など、自分自身がいろいろな働き方を経験して、もっと働き方の選択肢が多様になればいい、キャリアが柔軟なものになればいいと実感している。

>なぜ今の場所を選ばれましたか?

自分が住むまちだから。「暮らしの延長線上」に「働く場所」を創りたかったから。また、「仙川」というまちは個性があって魅力的なお店も多く、事業としても成立すると踏んだため。(仙川じゃなかったら自分の最寄り駅でやらなかったかも。)

Q2:事業を始めるに当たって、知識などはどのように集めましたか?

「立ち上げ」に特化して情報や知識を集めたことはなく、過程の中で都度必要なものを集めてきた感じです。Polaris設立前も、子育て支援のNPOで活動したり、合同会社と立ち上げたりしていたので、その中から学んだことは多いですが、ソーシャルビジネスやコミュニティビジネスについては、体系だって学んだりもしています。(コミュニティ・ビジネス・アドバイザーやファンドレイザーは民間資格なのでその研修受講。ほか、日本財団やNPO法人ETIC.など中間支援組織が主催する研修や勉強会にも積極的に参加。ほか自分自身が別の組織の立ち上げ支援に関わったり、メンターとして事業協力することから得ることもたくさん。はたらきかたのイベントやワークショップにも足を運び、いろいろな方から刺激をもらっています。SNS、書籍なども新しい考え方や知識に出会えます。今は大学院で「社会デザイン」の勉強をしています。

 

Q3:事業を始める事を決めてから実行するまでの間に、不安や葛藤はありましたか?

いきなり立ち上げるというよりも、小さな活動からスタートしており、その都度必要だと思うことを少しずつやってきた感じです。決めてから実行するまで…というような葛藤はあまりありませんが、やはり「次のステージ」を意識すると、多少なりとも不安や葛藤はあります。

【設立時でいうと…】

Polarisでいうと、自分以外のメンバーを「会社経営」に巻き込んでいいのか…という不安がありました。ですが、やるからには遠慮してしまってはこの先一緒にやるのは無理だとも思っていたので、そこは腹をくくって誘いましたね。あとは、コワーキングスペース用に不動産の賃貸契約をしたときは、当時パートナーとの関係がいいとは言い切れなかったので、とても相談できず、言わないとまずいとわかっていてもできず…その時は、夫婦間に溝ができてしまったかなあと感じていました。立ち上げから6年たってやっと、この時の話をすることができて、やっぱりモヤモヤしていたようで「そうだよね、でもあの時言えなかったんだ」と私も気持ちを伝えることができて本当にほっとしました。

自分が「人生をかけて本当にこれがやりたい!」「やるのだ!」と決めきるまでは、やはり何かザワザワした気持ちになることが多かったと思います。子どもがまだ小さかった頃は、そばにいて地域と繋がりながら、この先につながる種をまくのだと決めていたので、ある意味気楽にいろいろなことにチャレンジできたのですが、「子育て支援NPOで頑張ろう!」と決め、保育園に入れたあたりからは「これを仕事といっていいのだろうか…」というような葛藤がありました。他には、仲間同士では納得できても、パートナーとその気持ちを共有しきれなくて、モヤモヤしていた時期も 長かったような気がします。

>その不安や葛藤をどのように乗り越えて来ましたか?

Polarisの立ち上げあたりからは、時代の変化の後押しもあり、私はだれに何を言われても「これをやっていくのだ!」と決めきることができました。そこからは、心情的なモヤモヤはほとんどなくなり視界が開けた気分です。「どうやったらもっといい組織になるだろう」「みんなが関わりやすくなるだろう」「このアイデアが形になるだろう」というようなことは常に考えていますが、不安や葛藤というカテゴリの感情ではないと思っています。「何のために」「なぜ」この仕事をしたいのか、という問いに自分なりに答えが出たからかな、と思います。「子どもたちの未来の選択肢を増やす」「社会をデザインする」ということが、私の感じているミッションです。自分の人生のためにということだけではなく、「未来の選択肢を増やす」「社会をデザインする」という視点が加わったことで信念がぶれなくなりました。

Q4:事業を始めて、最初の仕事について教えて下さい。

知り合いからの受託。「新しいことを始めたんだね、だったらお願いしたいな」というような流れ。区議会議員さんから、お仕事を頂戴しました。

Q4:事業を始めて、最初の仕事について教えて下さい。

Q5:事業に関して相談する相手はいますか?(メンターやアドバイザーなどの存在)

組織内外にたくさんの方がいます。ある程度しっかりした繋がりだと、役員同士・コアな運営メンバー(5から8名程度)・顧問2名、一緒にNPOを運営している仲間・中間支援組織のサポート(融資に関連してなど)・プロボノの皆さんなど沢山いますよ。

Q6:家族の協力は?(事業開始以前・以後)

【パートナー】

お母さんがすごくきちんとしているので、普通の奥さんみたいにしてほしいんじゃないかな…と思ったりもしますけど、なかなか難しいですね。でも、彼の会社の部下と飲みに行った時に、「”うちのかみさんはすげえ”と自慢してるよ。」とこっそり教えてもらったりしたので、いろいろ飲み込みつつ…諦めつつ受け入れてくれているのかなーと思ったりもしています。

【子ども】

よき理解者です。仕事の様子を見てくれていて、コメントをしてくれたり、彼らなりの仕事観とかに貢献できている気はします。息子とも娘とも沢山話をします。子どもたちの未来の選択肢を増やしたい、子どもと一緒にその未来を感じたいと思っているので、彼らがいるから頑張れているとも思います。

【両親と姉】

もともとなんでも応援してくれる。特に今Polarisとしてやっていることはよく見てくれているし、自分たちも同じくらいのタイミングでお店を始めているので、一緒に頑張っているよね、というスタンス。父も「cococi」の電気工事をしてくれたり、具体的にサポートしてくれる。私の仕事仲間にも気を配ってくれて、代表交代したときは一緒にお祝いをしてくれる、よき理解者です。子どもたちのことも大好きでいてくれているし、子どもたちも彼らのことが大好きです。

>家族と話し合ったこと、もめるけれど解決しておくべきこと

基本、仕事そのものについては家族に相談はしないですが、時間の使い方や暮らしに影響がでる部分については相談(ほぼ事後ですが)します。子どもの生活に影響すること!といったほうがわかりやすいと思います。「保育園に通わせたいのだけど」という相談はするけど、「保育園に通わせてこういうことをしたいと思っている」という話はしない。「大学院に行きたいと思っているんだけど、協力してもらえるかな」とは相談するけど、「大学院に行きたいんだけどどう思う?」とは聞かない。もうやりたいことは決まっていて、実現のプロセスでの相談、って感じですね。これは両親や姉からすると、子どものころからの変わらないスタイルですし、パートナーからみても、そもそも結婚するときに「人を頼りすぎない、自分の人生を生きることができる人だから」という理由があったのもあり、そこらへんが問題になることはあまりなかったと思っていますが、やっぱりみんなが受け入れてくれているんだろうなあ…と感謝しております。

>家族でこれを話し合っておけば、もっとスムーズに事業が進んだと思うこと

今振り返って思うことですが…途中、パートナーとすれ違った時に、もっと相談しておけばよかったんだろうな~と…。でも、あえて相談しなかったからこそ自分を貫けたような気もします。「いつか認めてもらう!」といった気持ちになれたりもしたので、逆に「パートナーや家族の理解と協力が得られなくてはいけない」みたいな美しいストーリーに縛られすぎるのは危険かも?と思ったりもします。「自分自信を貫くこと」「その気持ちを素直に表現できること」の両方ができればベストですが、悩みながらも前に進んでいくためには、いったん仮置きしてでも一歩踏み出し…「後からなにかついてくる、きっと伝えるチャンスはやってくるはず!」と思うことも大事ですよね。

Q6:家族の協力は?(事業開始以前・以後)

Q7:自己資金は幾らくらい準備しましたか?

起業支援金として190万(内閣府)、プラス100万くらいを個人資金から出しました。そこからの追加資金は投入していません。

Q8:今までどのようなお仕事をされてきたのか、教えて頂けますか?

電通の子会社のIT系企業で一般職を4年(営業管理)、総合職を5年(営業開発)、その後子育て支援のNPOに8年です。

Q9:1日のスケジュールについて教えてください

今は週3、4日大学院に行っているのでその日をベースにすると…

Q9:1日のスケジュールについて教えてください

Q10: 起業を継続するにあたり、必要と考える要素3つ教えて下さい

自分たちがやりたいことは譲らない(でも本質さえ押さえておけば形は変えて続けていける)、外側からの視点を持つ、仲間を増やす

Q11:これからの目標について教えてください

もっと多様な層が合流できる組織に育てる(今は主婦メインだけど、フリーランスや転職組も安心してかかわれるようにしたい)、個人としては大学院での学びを深めていつか大学の先生をやりたい!

Q12:普段持ち歩いているカバンの中を見せてもらってもいいですか?

Q12:普段持ち歩いているカバンの中を見せてもらってもいいですか?

ファッションもステキですが、持ち物もおしゃれでシンプル!

市川さん、有り難うございました!!!

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